能勢街道に面してその道程の中間に位置した「服部天神宮」は ”足の神様”として崇敬を集め、全国から参詣の善男善女と能勢街道往来人の宿場との2つを兼ね備えて、境内外は非常な賑わいを呈し旅籠、料亭、茶店が軒を列ねて江戸中期から末期にかけてが、その最盛期であったことは神社に現存する数多くの絵馬や建造物、道標に見ることができます。明治43年に小林一三によって開通した箕面有馬電気軌道(現 阪急電鉄)は殷賑を極めた服部天神前までわざわざ三国から電車を迂回して駅を設け駅名を「服部天神駅」と名付けました。その後駅名は一旦「服部駅」に改名されましたが2013年12月20日より、当初の「服部天神駅」に戻っています。
服部店神宮はもともと機織部として、この地に住んだ渡来系の秦氏が医薬の祖神である少彦名命を祀った神社でした。神社にまつわる言い伝えとして、延喜元年(901年)に右大臣であった菅原道真公が大宰府に下向する際に当地で持病の脚気が悪化して歩けなくなってしまい、村人の勧めで神社を詣でたところ足が治って無事に旅立ったというものがあり、それ以来「足の神様」として知られることとなったそうです。
左の写真:服部店神宮の本殿
右の写真:ちょっと見えにくいですが、参詣者が奉納した草鞋(わらじ)や小絵馬などが保存されています
左の写真:本殿のすぐ隣には豊中ゑびすが鎮座しており、十日ゑびすには30万人以上の人出になります
中の写真:阪急宝塚線 服部天神駅から徒歩1分と非常に交通の便が良いところです
右の写真:駅からは服部元町商店街を抜けて、神社へ向かいます
コメントをお書きください