減災意識 その2

先月の大阪北部地震から1ヵ月も経たないうちに今度は九州から東海・北陸にかけて広い範囲での大雨で数十年に1度あるかとういう水害が発生する、改めて日本は災害列島であることを痛感しました。この度の西日本豪雨でお亡くなりになった方のご遺族には心よりお悔み申し上げますとともに、被災された方々には心よりお見舞いを申し上げます。前回のブログでも触れました災害への備え、まずは災害が発生した時にどうやって自分の命を守るか、その為の準備や意識の大事さ、それは紛れもなく第一優先事項ではありますが、その後に通常の生活に戻るまでの期間に対する準備は前者と同様に重要でありながら忘れられがちなのかも知れません。


実際、2年前の熊本地震では地震そのもので亡くなった方よりも、その後の避難生活によるストレスや感染症などが原因で死に至った方の方が多いと聞きます。例えば今回の水害で避難所生活を余儀なくされた方々にとって梅雨明け直後の高温多湿の気候は熱中症や脱水症状のリスクを高め命を奪いかねません。他にも避難所での雑魚寝や車中泊は足の静脈にできた血栓(血の塊)が肺などの血管を詰まらせる「エコノミークラス症候群」の危険性を高め、衛生面では食中毒や感染症のリスクもあります。避難生活中に起こる様々なリスクを事前に想定し、その対処法を確認しておくことは忘れてはならない減災のための準備の1つだと思います。


避難生活で気をつけること 主な症状 対処
     
  ・立ちくらみ ・めまい ・頭痛 タオルを見ずに濡らして首に巻く

熱中症

・吐き気 ・痙攣 ・汗が止まる 水分、塩分をしっかり補給する
    トイレを我慢しない
     
  ・足の腫れや痛み 1~2時間おきに歩く
エコノミークラス症候群 ・呼吸困難による息切れ 足を揉んだりする
  ・胸の痛み ・冷や汗  
     
  ・下痢  
食中毒・感染症 ・吐き気、嘔吐 手洗いを徹底する
  ・発熱  

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