すったもんだはありましたが、23日に東京オリンピックが開幕し、日本選手の連日の活躍に皆さんもテレビの前でワクワク、ドキドキしながら応援していらっしゃることでしょう。
プロ野球ファンの方々にとってもサムライ・ジャパンの初戦が28日に行われ接戦の末のサヨナラ勝ちというスリリングな展開に、オリンピックの方に目が行きがち。そんな時に限って関西の2球団がセ・パ両リーグ首位をキープしている(7/28日現在)阪神ファン、オリックスファンにとっては、ちょっともどかしい状況かもしれません。
特にオリックスファンの方々、近年は下位に低迷している中で10年ぶりに交流戦を制し、そのままペナントレースも首位をキープしているのに、もっと注目されても良いのでは? と思っているのではないでしょうか。
ところで、21世紀になってから生まれた若いプロ野球ファンのみなさんはご存知ないかと思いますが、年号が昭和から平成に変るあたりの頃まで関西には4つのプロ野球球団がありました。
今回は、無くなった2つの球団の遺構をを訪ねて見ました。
最初に向かったのが『なんばパークス』、かつてここに南海ホークスが本拠地にしていた大阪球場がありました。南海ホークスは南海電鉄がオーナー企業の球団で福岡への本拠地移転と2度のオーナーチェンジを経て現在は福岡ソフトバンクホークスになっています。
なんばパークスの最上階には南海ホークス全盛期の様子が伺えるギャラリーが設置されていたり、2F入口付近の広場にはかつてホームプレートのあった位置に合わせてホーム型のモニュメントが埋め込まれていたりと、随所でその面影を見ることができます。
もう一つの球団は、同じく電鉄会社を親会社に持つ阪急ブレーブスで、オリックスへのオーナーチェンジの後2005年に近鉄バファローズと合併し、現在はオリックスバファローズとなっています。ブレーブスの本拠地だった阪急西宮スタジアムは、スーモの住みたい街ランキング関西版で4年連続 第1位の西宮北口にありました。かつて球場があった場所には関西No1ショッピングモールの呼び声高い西宮ガーデンズが建っています。
西宮ガーデンズにも阪急ブレーブスのギャラリーがあります。ペンナントやレリーフ、当時のゲームウェアなどが展示されていました。
なんと、こちらにも屋上テラスの隅っこにひっそりとホームプレート型のモニュメントが設置されていました。
南海ホークス、阪急ブレーブスともに日本シリーズを連覇したことがあり一時代を築いた強豪チームでした。しかしながら、ホークス、ブレースが所属していた当時のパ・リーグは、巨人や阪神といった人気球団を抱えるセ・リーグと比べると極端に人気が低く、あまり日の目を見ることはありませんでした。
それでも、いまだに当時を偲んで跡地を訪れる人たちが少なからずいらっしゃることを目の当たりにして、改めて野球って日本人に愛されているスポーツなんだと感じさせられました。
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