廃線探訪~川西編~

少しネタ切れ気味なので、前に連続で掲載していた探訪シリーズのような阪急宝塚沿線の歴史を辿るプチ紀行ものをやりたいと思います。

曽根から宝塚方面に14分、ちょうど大阪梅田駅と同じ所要時間で着くのが川西能勢口駅です。駅周辺には阪急百貨店をはじめ複数の商業施設が集積している川西市の中心地で、同居している能勢電鉄の始発駅でもあります。この川西能勢口駅の南側へ600~700mほどのところに、JRの川西池田駅があり、ちょっと距離はありますがJRへの乗換駅にもなっています。

実は今から約40年前の1981年まで、能勢電鉄の路線は川西能勢口から先の川西池田駅まで伸びていて路面電車のような1両編成の電車が走っていました。今回はこのわずか600mほどの廃線跡をブラブラ歩いて辿ってきました。

駅の北口をでた向かいに関西では珍しい西友があり、この付近から川西池田駅へ線路が続いていたそうです、終着駅は川西国鉄前駅と言いました。

当時が偲ばれるような遺構は何も残っていませんが、かつてそこに線路があったことを伝えるモニュメントは設置されていました。

 

過去の写真と対比すると、ご覧のような感じです。

実際に線路の跡に整備された道路を歩いていると、何となく廃線跡感を感じることができます。

電車の奥の右隅に見えるのが国鉄(当時)の川西池田駅ですが、近影の写真と見比べるとだいぶ様変わりしています。

現在、両駅は阪急百貨店を経由して屋根付きのペデストリアンデッキで繋がっており、徒歩5,6分で行き来できるようになっています。